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この写真、耐震補強工事が進められている店舗テナントビルの状況を撮ったものだなんて信じられますか?

よく見ると、補強対象となる柱の周囲を仮設ボードにより間仕切り、人が作業できる最低限のスペースが作られています。そして間仕切り周囲に商品を陳列し、違和感の少ない演出を心掛け、工事期間中もほぼ通常通りに営業されています。

耐震補強工事というと、やはり重機建設機械をたくさん使い、大きな騒音振動、そして粉塵排気ガスを伴って進められるというイメージが強いですよね。当然そこで稼働している店舗や事務所の休業や一時退去が求められるという懸念があり、それらがまた耐震化促進の「足かせ」になっている大きな理由でもあるのだそうです。

耐震補強施工費に加え、工事期間中の逸失収益、使用契約者への補償や移転経費負担、また補強工法の選択によっては、施工後の使用勝手の悪さや実質使用面積の減少、更には美観の低下等々による収益性の低下も懸念されることでしょう…。全国どこでも、どんな業態でも、事業に供する建物では共通の大きな課題と痛感します。

これからは極力それらのリスクを回避するオーナー目線に近い耐震化方策、レトロフィットを考えていきたいものです。

 

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どろ~ん君

小学時代に少年野球、中学時代にバレーボール、高校時代に始めた硬式テニスでインターハイに出場し、大学で関東一部リーグで優勝、全国大学王座リーグ準優勝と、スポーツ中心の人生を送っていたものの、亡き父の影響で建設業にか関わることになる。そんな自分の今の趣味は名刹や古戦場、歴史ある街並み巡りだったりします。

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