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新橋駅と言って思い浮かぶのは、やっぱりSL広場

メディアの聖地でもあり、ニュース番組等の街頭インタビューでほろ酔いサラリーマンの本音が語られる光景もお馴染みですね。「今日は新橋で飲もうよ! じゃ、とりあえずSL広場で待合せ!」なんて言われるくらいに、駅前に鎮座したC11型蒸気機関車に人々は慣れ親しんでいます。

昭和20年頃に完成したこのC11型は、中国地方のローカル線において100万キロ以上の走行距離を重ね、戦後も大活躍した車両なのだそうです。現役を退いたのち、昭和47年10月に鉄道100年を記念して現在の場所に資料展示され、今では新橋駅前の象徴として長きに亘り行き交う人々を見守り続けています。

もちろんその保全にも手が掛けられていて、ちょうど今も8年ぶりの塗装工事中。汚れや塗膜を除去し、錆びた部分の補修を行い、当時の色合いに調合した塗装を施して3月末にはお色直しがすべて完了の予定だとか。

また、広場スペースも経年において改修工事等が行なわれています。広場下には雨水貯留槽が設置され、その貯留水を定期的に敷設ブロックに供給することにより、夏季にはその打ち水効果によって地面の照り返しによる気温上昇を抑制するというハイテク機能も備わっているそうだす。

活発な再開発事業が方々で進められている首都圏において、新橋駅SL広場も例外ではなく、再開発の対象エリアなのだそうです。これによって慣れ親しまれたSLとこの広場がどのようになるのか、不安が無いわけではありません。

最終的には、時代と共に保全され、フィッティングされて地域や人々と共存していくのでしょうね。そう願ってやみません。

なんかSL広場にいっそう愛着が増してきます…。

(※少しの加筆を致しました。2015.03.17 13:00)

 

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すがはら

埼玉県に生まれ在住。建設業に20年以上に亘り従事。都市土木・インフラ整備、再開発事業等に携わる。特に近年は時代要請でもある社会基盤の維持、保全事業に思いを寄せ傾注、現在に至る。全国各地を奔走し、生の声が反映される保全事業に日々取り組んでいる。

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