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18歳の僕が感じた、倒壊危機の病院でも救われる日本の凄さ
熊本で発生した大地震により、多くの病院が倒壊危機に面して使用不可能になったという報道があったようです。
そもそも日本の建物の多くは、未だに今回の大きさの地震に持ちこたえるのは難しいとされる「旧耐震基準」で建設されたままのものが少なくなく、早急に耐震診断を実施して補強工事を行うよう法律面でも対応が進められています。
それでも中国メディアによれば、
「日本のマンションはなぜ倒壊しないのか?」
と疑問を投げかけられるほど、日本の建物は他の国々よりも耐震性・耐久性・安全性が高いと言えるようです。
中国で2008年に発生した四川大地震では、多くの建物が倒壊し、瓦礫の下敷きになって多くの方が亡くなりました。建設中のマンションが仰向けに倒れるなど、日本ではありえないような事態も発生したようです。
壊れない建物というのは存在しませんが、日本の場合は倒壊の仕方にも、安全性や命を守るという考えが重視されています。
とはいえ、病院の「倒壊危機」という表現には緊張を覚えます。
車椅子の方、リハビリ中の方、寝たきりの方…。自ら動けない人は避難が大変です。高い階に入院している方をあらかじめ病室を下の階に移動できるようにするなど、対策ができれば良いとは思いますが、なかなか簡単には行きません。
それでも、地震対策は建物だけでなく、人の行動、気持ちが対応していくことが重要であることが、今回の事例でもわかってきました。医師、看護師の連携が機能し、たくさんの命が救われたのが今回の熊本地震の事例としても報道されています。
日頃の訓練、シミュレーションがこういう場面で本当に役立つ…。一つでも多くの命を救う鍵が、こうしたところにあるのだと感じました。
写真:【熊本地震】倒壊危機の熊本市民病院など医療機関の混乱、徐々に解消へ 「透析不可」は27施設[産経ニュース]
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