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先日、あいおいニッセイ同和損保が主催する「地震BCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)訓練体験セミナー」にBCPサポーターとして参加する機会がありました。

同社は企業等のBCP策定支援の数々の取り組みを行なっていて、今回の内容は、大規模地震が起きたという想定で初動対応など実際にどのような状況が生じ、どのような対応が必要となってくるかという内容がかなりリアルに体験できる訓練セミナーとなっています。

 

地震発生時にメディアを通して伝えられる情報として、各地域の震度の発表、津波警報、被災状況、電気や水道など生活インフラの供給状況、道路の通行の可否や規制、鉄道網の運行状況等々が現実さながらにテレビ画面から伝えられます。このシミュレーション用のDVDが、かなりリアリティーが追求されており、政府発表による情報や要請も伝えられ、本当に災害が起きたのかと思ってしまいそうな濃い内容です。

参加者は予め企業内に設定された「災害対策本部・事務局」「安否情報収集班」「建物設備・外部情報収集班」「応急救護班」そして「警備班」等々のグループに分かれ、次々に寄せられてくる情報や問い合わせ、要請を判断し処理していくのですが、最初は誰もが遠慮がちにギクシャクしつつも、すぐにグループ内、また他グループ間で情報共有し処理していかなくては次々に伝えられる事項がどんどん滞ってしまうので、次第にすっかり本気モードで熱心に対応することを余儀なくされる状況となります。

判断を求められる事項も多岐にわたり、

「本社及び各支店、営業所、工場で働いている社員の安否、外出者の安否、更に来訪者の安否確認」
「建物や設備の損害状況の確認」
「余震も続いており、どの建物のどこに避難すれば良いか?」
「家族と連絡がとれないので、至急自宅に戻りたいと懇願されているが?」
「隣接する住宅が倒壊しており、居住者の救助を援助して欲しいと頼まれているが?」
「備蓄している防災具や水、食料をどのように配布したらよいか?」

等々と、なるほどこんなにも様々なことが想定され、当然、実際には想定外のこともこれ以上に起こってくるのだろうと、充分に実感させるものでした。

 

終了後には多くの参加者から、「疑似訓練でもこれだけ判断に迷ったり、錯綜する情報に頭が混乱してしまったりしてしまうのかと実感した。普段から今回のような訓練を繰り返し行うことが大事だと痛感した」というような感想が聞かれました。

いつ起こってもおかしくないと言われている大規模災害。被災規模を最小限にとどめるために、後で悔いることのないように今回のような体験・訓練を通して今から備えておくことは必須です。是非皆様にもお勧めします。

 

【記事の内容の訓練セミナーについてのお問合せ先】
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 
専業・マーケット開発部 市場開発室マーケット開拓チーム 横川 元康
連絡先 03-5789-6450

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すがはら

埼玉県に生まれ在住。建設業に20年以上に亘り従事。都市土木・インフラ整備、再開発事業等に携わる。特に近年は時代要請でもある社会基盤の維持、保全事業に思いを寄せ傾注、現在に至る。全国各地を奔走し、生の声が反映される保全事業に日々取り組んでいる。

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