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レトロフィットとは「Retroactive refit」を語源にした技術用語で、建物においては、施工後に目的に応じた修繕を行うことを総称していいます。一般には既存建物の耐震性を改善する際に用いられます。

耐震補強とは、地震やそれに伴う地盤変動に対して耐性を持たせるために建物を改修することです。建物の耐震性と構造の関係について学術的な理解が深まり、また近年の都心部における被災の経験などから、耐震補強の必要性はますます認識されるようになりました。

法律面では、1960年代後半より、先進各国において地震から建物を保護するために構造的な観点から対応する「耐震法」が導入されるようになりました。その動きは1970年代後半には世界の他の国々も広がり、今日ではさまざまな研究が行われるようになっています。これにより、耐震性評価や改修・再建のための最先端の技術的なガイドラインが発行されるようになりました。

レトロフィット技術は台風や竜巻などの自然災害に対しても適用されます。主として構造面での改善によるレトロフィットの実践が取り上げられますが、非構造要素からの危険損失(内装や外壁等の破損など)を低減することも重要です。

※初期設計やそれ以降の拡張修繕によって耐震性能が格段に向上したとしても、あらゆる地震に対する安全性を確保するということにならないことも銘記すべきです。

 

Photo via 災害写真データベース

 

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すがはら

すがはら

埼玉県に生まれ在住。建設業に20年以上に亘り従事。都市土木・インフラ整備、再開発事業等に携わる。特に近年は時代要請でもある社会基盤の維持、保全事業に思いを寄せ傾注、現在に至る。全国各地を奔走し、生の声が反映される保全事業に日々取り組んでいる。

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